お酒好きな旦那さんがいると、結構な頻度でお酒を飲むし、身体のことが心配ですよね。
私の主人もお酒が好きなので、たまに飲みすぎて、次の日は二日酔いで苦しそうにしています…。
私は飲めないのでそこまでして飲む気持ちが分からないのですが、お酒が好きな人にとっては、お酒でしか味わえない魅了があるようです。
ただアルコールが健康にどのような影響を与えるのか、分からないまま放置する心配なので、アルコールについて調べてみました。
この記事ではアルコールが健康に与える影響や、身体にいいお酒について見ていきましょう。
アルコールが健康に与える影響
アルコールは適度に摂取すると身体に良いとも言われていますね。
その適正摂取量はどのくらいかというとアルコール20gで、ビールでいうと、中ビン一本分です。
お酒好きからすると、少し物足りない気がしてしまいますね・・・。(涙)
ただ、物足りないからと言って毎日大量にお酒を飲んでいると、身体にさまざまな悪影響を与えてしまうので注意が必要ですよ。

消化器系の病気
アルコールの飲みすぎで患う病気と聞いて、一番に思う浮かぶのが「肝臓」の病気ですね。
毎日大量のお酒を飲み続けると、脂肪肝を引き起こす可能性が高くなります。
脂肪肝は自覚症状がないので、脂肪肝になってるにもかかわらず飲酒を続けていると、アルコール性肝炎などを引き起こし、発熱や腹痛に襲われます。
それでも飲酒を続けると肝硬炎になる危険性があるので注意が必要です。
アルコールはほぼ全ての消化器系に悪影響を与えるので、胃食道逆流症、急性胃腸炎、栄養の吸収障害の原因にもなります。
すい炎には急性すい炎と慢性すい炎がありますが、急性すい炎の場合は死亡するリスクまであります。
循環器系の病気
アルコールを取りすぎると、心筋梗塞や心不全、高血圧などの心臓病リスクを高めます。
心筋梗塞は、動脈硬化などによって心筋への血流が十分に行き届かず、心筋が懐死状態になることです。
心筋梗塞には急性心筋梗塞と陳旧性心筋梗塞があり、急性心筋梗塞の場合は心原性ショックや致死性不整脈で死亡する可能性があり、陳旧性心筋梗塞は慢性的な心不全の原因になります。
高血圧は脳卒中などの原因にもなります。
脳卒中は脳の血管が破れる「脳出血」、脳動脈瘤が破裂する「くも膜下出血」、脳の血管が詰まる「脳梗塞」の総称のことで、日本人の死亡要因第3位を占めています。
神経系の病気
アルコールを摂取すると、体内でアルコールを分解・消化するためにビタミンB1が使われるため、慢性的なビタミンB1欠乏状態になります。
又、食事のバランスが乱れることによってビタミン欠乏症になることも考えられます。
アルコール性末梢神経障害は、手足のしびれや痛み、脱力や筋肉委縮を起こします。
ビタミンB1欠乏状態で起こるウェルニッケ脳症は、眼球運動に異常をきたしたり(眼球があまり動かなくなる)歩行に支障をきたす(酔ってもないのに千鳥足になる)といった症状がみられます。
その他にも飲酒により小脳が委縮してしまい、記憶力の低下は歩行困難になることもあります。
睡眠の質低下
少量のアルコールには脳の興奮を鎮める効果があり、寝付きがよくなりますが、飲みすぎると睡眠が浅くなってしまいます。
お酒を飲んでしばらくの間は「アセトアルデヒド」の影響で、ノンレム睡眠(脳も体も休めている状態)になりますが、その反動で睡眠の後半には脳が覚醒し、レム睡眠(体は休んでいるが、脳は活発に働いている状態)になり、浅い睡眠が続くことになります。
深酒をして眠りに入ると、よく夢を見たり頭の中で考え事をしていたりする経験をしたことがあると思いますが、それがレム睡眠の状態です。
お酒と一緒に食べ物を食べたりするのも、眠りの質を下げる要因になります。
寝てる内でも、食べ物を消化したりアルコールを消化しないといけなくなってしまうからです。
睡眠の質が低下すると翌日の体調が優れず、仕事のパフォーマンスや充実した休日を過ごせなくなってしまうので、注意が必要ですね。
生活習慣病
生活習慣病や、毎日の生活で習慣になっていることが原因で発症する病気の総称です。
生活習慣病には、がん、心臓病、脳卒中、糖尿病、高血圧、メタボリックシンドロームなど、一度は聞いたことがある病気が含まれています。
この生活習慣病で、日本人の死因の3分の2を占めているそうです。
お酒をたくさん飲むと、ご飯を食べる量も増えてしまうため肥満やメタボの原因になります。
肥満やメタボは、また別の病気を誘発するリスクを高めます。
お酒を飲みすぎると糖尿病になりやすいのは、アルコール自体の作用でも血糖値に影響を与える以外に、すい臓の機能低下によりインスリンの分泌が低下することが関係しています。
ビールに含まれるプリン体を長期間大量に摂取すると、高尿酸血症になり痛風のリスクを高めます。
体にいいお酒とは?お酒に含まれる栄養成分

今まで、お酒が健康に与える影響について見てきました。
お酒の悪い影響ばかり取り上げてきましたが、「酒は百楽の長」ということわざがあるように、適量であれば、心身をリラックスさせたり、死亡リスクを下げる効果があるといわれています。
厚生労働省のホームページを見てみても、男女とも1日平均19gまでの飲酒者の死亡リスクは、お酒を飲まない人と比べて低くなっています。
もちろん、大量に飲むと健康に悪影響が出ますので注意が必要です。
お酒にはアルコール以外にもさまざまな成分が含まれていて、その中には体にいいものも含まれています。
お酒に含まれる栄養素について、お酒の種類別に見ていきましょう。
ビール
ビールの原材料である麦芽(ホップ)は、古くから薬用ハーブとして用いられています。
乾燥させたポップを枕に入れたり、芳香させることでリラックス効果や不眠解消の効果があると言われています。
血液をキレイにし、毒素の排出は腎砂を体外に出します。
利尿作用が高いため、デトックス効果を高めるとも言われています。
また女性ホルモン様物質であるフィストロゲンが含まれているため、女性特有の生理痛やイライラ、不安や不眠といった悩み解消も期待できます。
ウイスキー
ハイボールなどが流行し、一気に身近な存在になったウイスキー。
ウイスキーは蒸留酒のため糖質やプリン体が含まれておらず、糖尿病や痛風を患っている人でも安心して飲むことができます。
またウイスキーにはリオニレシノールというポリフェノールが含まれています。
このリオニレシノールには、生活習慣病やがんの原因となる活性酸素を無毒化する働きがあります。
美白効果もあるため、女性にはうれしい”美容効果”も期待できますよ♪
ワイン
赤ワインにはたくさんのポリフェノールが含まれていますが、その中でも「レスベラトロール」という成分には、動脈硬化や脳梗塞を防ぐ抗酸化作用があると言われています。
ワインを飲むことで血中脂肪の燃焼を促し、新たな脂肪細胞をつくるのを防ぐ効果もあります。
又ワインには硫黄・ヨード・カリウムなどの成分も含まれています。
硫黄は肝臓の機能を高め、ヨードとカリウムには動脈の老化をふせぎ、血圧を調整する効果があるといわれています。
白ワインにもポリフェノールが含まれているほか、強い殺菌効果があるため腸内を健康に保つ効果が期待できます。
日本酒
日本酒の原材料である米麴を醸造することで、「コウジ酸」という成分がつくられます。
このコウジ酸には、シミやそばかすの原因であるメラニン色素の生成を抑える働きがあり、シミやそばかすを予防する美容効果が期待できます。
コウジ酸を使用した美容品も多くあり、美容業界も注目している成分だと伺えますね♪
又日本酒には「フェルラ酸」というポリフェノールも含まれており、体内で増えてしまう活性酸素を減らす効果も期待できます。
その他日本酒には、アミノ酸・ビタミン・ミネラルなど様々な栄養素が含まれています。
焼酎
焼酎には脳梗塞や心筋梗塞などの原因になる、血栓を溶かすプラスミンという酵素が含まれています。
アルコールにはプラスミンを増やす力があるとされ、プラスミンの効果をさらに高めます。
プラスミンの効用により、血栓を溶かし血液をサラサラにし、脳梗塞や心筋梗塞の予防が期待できます。
又焼酎は糖分やプリン体が極めて低いため、糖尿病や痛風のリスクを低減してくれます。
ほかにも悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やしてくれる効果もあります。
さいごに
最後まで読んでいただきありがとうございました。
アルコールは、きちんと量を守って正しく飲めば人生を楽しいものにしてくれます♪
ただ飲み方や飲む場所を間違えてしまうと、取り返しのつかない事態に発展することも考えられます・・・。
くれぐれも飲みすぎは控え、楽しい飲酒を心がけるようにしましょう!
お酒を飲むことはストレス発散にもなるようですし、楽しく上手にお酒と付き合って下さいね♪
主人が付き合いでお酒ばっかり飲んでいるけど、健康のことが心配だわ・・・。
さすがに飲むなとまでは言わないけど、せめて体にいいお酒を飲んでくれたら・・・。